
なぜ、カストロさんはヒソカさんに敗北してしまったのか。
答えは、ヒソカさんの言うとおり、容量(メモリ)の無駄遣いをしたからです!
メモリの無駄遣いの真意は、どういう意味なのか考察していきます!
得意系統
この漫画では、念の系統が6つあります。
生まれつき、一人の人間に1つの得意系統が決まっています。
問題は、決められた系統によって、その他の系統の習得率が変わってくることです。
習得率
強化系のカストロさんは、「強化系を100%」習得できます。
「変化系と放出系は80%」、「操作系と具現化系は60%」の習得率になります。
ここまでは良い。
威力と精度
実際には、覚えた能力でも「威力と精度が習得率と同じ割合で減少」します。
強化系のカストロさんの場合は、「強化系は100%のまま」ですが、
変化系と放出系は、「80%のうち80%の威力と精度しか出せない」ので、64%になります。
操作系と具現化系は、「60%のうち60%の威力と精度しか出せない」ので、36%になります。
自分から遠い系統は、頑張って覚えても威力がカスになってしまいます。
スキルポイント
さらに、ヒソカさんが言うには、覚えられる能力には容量(メモリ)があります。(個人差あり)
ここでは、分かりやすく「能力=スキル」とします。
ヒソカさんは「カストロさんがダブルの能力を覚えたことで、容量(メモリ)が足りなくなった」と言っています。

これは、ダブルという複雑なスキルを覚えるために、
「スキルポイントをほとんど使ってしまった」ので、強化系のスキルが覚えられなくなったということです。
分かりやすく、カストロさんの「スキルポイントの上限が30」だとします。
強化系にとりあえずスキルポイント10使って極めておいて、他の能力を覚えれば良かったのですが、
精度3割のダブル覚えるのに、放出、操作、具現化にスキルポイント25くらい使っちゃった感じ。
残念
非常に残念です。
カストロさんがどんなに頑張っても、操作と具現化は「3割程度」しか会得できません。
強化系のカストロさんが、「100%の努力で強化系を100%会得できる」と仮定しましょう。
操作系を会得しようとして、「100%の努力で36%しか会得できない」のだとしたら、「無駄な努力ご苦労様」としか言いようがありません。
どうしても自分に必要な能力なら仕方ないですが、これは、非常に非効率です。
自分から遠い系統は、「覚えるのも難しい」と思ったほうが良いでしょう。
しかも、カストロさんは、難易度の高い複雑な能力を習得するために、全てのスキルポイントを才能を使いきってしまいました。
ヘタな器用貧乏よりもひどい。
それでもカストロさんは、その他大勢のプロハンターよりは遥かに強いでしょう。
それだけに残念です。
容量(メモリ)の無駄遣い
もし、カストロさんが普通に強化系を極めていたら、
ヒソカさんの手元から離して「威力が落ちたバンジーガムで飛ばしたトランプ」がドスドス刺さることもなかったでしょう。
ゴトーさんとヒソカさんが戦った時も、「トランプ攻撃や跳ね返したコイン」は囮でした。
ゴンとナックルが戦った時も、「グーを当てるためにパーを囮」に使いました。
カストロさんは、本来は囮の攻撃であるトランプでやられました。
まさかあれで死んでいたとは驚きでしたが、ヒソカさんが「踊り狂って死ぬ」と言っているので死ぬのは避けられませんでした!

それくらい「強化系の習得がお粗末だった」ということですね!
まとめ
カストロさんは、ダブルを覚えたから強化系が覚えられなくなったから負けた。
つまり、敗因は容量(メモリ)のムダ使い。
ポックル氏も言っていましたが、「自分の系統」と「自分の志向」が運良く一致しないと、効率のよい能力にはなりません。
強化系の能力者なのに、操作や具現化に興味があったら、そっちを習得してしまうということです。
原因の1つとしては、ゴンやキルアのように優秀な師匠がいなかったことですね。
ベジータがカカロットを超えられない理由と似たようなものを感じます。
メモリの無駄遣いを理解した後で、もう一度カストロvsヒソカを読んでみてください。
最初の掛け合いが結構笑えますよ。

「誰が強くなったって?」
現実
念能力は、基本的にスキルポイントの振り直しが出来ないのでしょう。
しかし、現実世界では、そんなことはないと思います。
現実世界でも系統は少なからずあります。
出来れば、自分の得意な系統が活かせる仕事に就くと良いですが、現実には水見式なんて便利なものはありません。
分からない時は、とりあえず「好きなことや興味のあること」をやってみるのが良いですね。
カストロさんと同じく、好きなことなら努力は惜しまず出来るはずです。
自分の系統と噛み合ってない場合は、あまり良い結果は出ないかもしれませんが、
そのうち才能が開花することがあるかも知れませんよ。
(C)「HUNTER×HUNTER」1999-2013年 POT(冨樫義博)/SHUEISHA

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