
蟻編の覚醒前キルアの考察です。
キルアに絡みつく強力なイルミ兄の呪縛!
アレを解くには相当な労力がかかります!
キルアの覚醒回が好きなので、それを書く前に前フリとしてこの記事を書いておきます!
ちなみに、20巻210話の内容を把握しているコトを前提に解説していきます。
逃げ腰キルアの前フリ
キルアがやたらと逃げ腰なのは、蟻編よりも以前から、チラチラと前フリはされていました。
旅団編では、それが顕著でしたね。
まあ、ぶっちゃけ針が刺さってただけなんですけど。
では20巻210話を読みながら、次の見出しからの解説をごらんください!
見切りの早さ
ビスケはザーボン化(ゴリモード)して、圧倒的な力を見せつけます。

ビスケの問いかけにキルアは目が点になります。
「一体何のことですか?」といったような表情です。
最初のここが割と重要です。
意外と「本人は分からない」モノなんですよね。
自分のコトなんですが、第三者に指摘されないと、気づかない。


戦闘に関して慎重すぎる!
あるいは
己を「過小評価」していると言い換えてもいい。
キルアの弱点は、見切りの速さでした。(ホ○はせっかち)
自分を過小評価するのは、自信がない証拠です。
どちらかというと、キルアの場合は、前者ですね。

あんたは
自分より強いと思った敵と対した時
「逃げ切るコト」を前提に戦ってる!!
ビスケのおっしゃる通りです。
キルアは何かあったらすぐに逃げます。
キルアの脳裏には、ピトーと始めて出会った時のコトが浮かびます。
近い記憶なので、キルアも自分の弱点を自覚したようです。
まあ、ピトーの時は仕方なかったですけどね。

先に言っとくけど、それはあんたのせいじゃない。
あんたに、戦闘を教え込んだ人物の責任。
キルアは、12歳のガキですからね。(13だっけ?)
戦闘を仕込んだ人物の責任になるのは、仕方がないです。
キルアに戦闘教育を施したのは、イルミ兄です。
習慣化の力

「習慣化」された「思考」や「行動」はそう簡単には直せません。
「悪いクセ」が簡単に治ったら苦労はいりませんよね。
ビスケは、キルアの悪癖を、習慣化されたモノだと思ったようです。
それも当たってはいますが、実際にはイルミ兄の針の操作の力が大きいです。
ビスケ先生も、さすがにそこまでは読めませんでした。


ゴンを見殺しにする・・・!
ビスケの説教が長いので「うぜーなBBA」と思っていたであろうキルアも、ゴンというキーワードを出されたので、目が覚めました。
ビスケ先生は、連れを見殺しにしてしまうほど、習慣化の力は強いというお考えのようです。
私も同意見です。
習慣化の力は強力です。
「悪い癖」が習慣化すると、「厄介」です。
負け犬の思考
ようやくキルアが話を聞く体制になりました。
ゴリビスケ先生は、超分かりやすい図を用いてキルアに詳しい説明をします。


戦闘力ってのは環境・体調などで上下するもの
例えば、Cが絶好調ならば、不調時のDに高確率で勝てるだろう
Dくんが絶不調の時は、パワーが3しかないので、絶好調でパワー4状態のCくんが勝つというコトですね。
クラピカの師匠も似たようなコトを言っていました。
念は「気分や体調によって変化する」と。
それは、時に100%以上の力を生み出すかも知れませんが、あんまりやりすぎると戸愚呂(弟)のような悲惨な結果になります。(幽遊白書の教え)
つまり、状況や作戦によっては、格上にも勝てるのです。(現実は厳しいね)
でも・・・。

あんたの場合!
敵のMAXを測ろうとする!!
そして常に「最悪の場合」を想定して戦う!!
無難とか慎重とか言っても良い。
もしくはチキン。
逆十字の人「100%勝てる条件が揃うまで待つ!」

互角の力量を持つ敵とでも
「かなり強い」とか「敵にこうされたらヤバイ」とか考えちゃってる
超ネガティブ思考。

相手が少しでも格上ならば、もうNG。
何とか勝とうって気持ちは、ビタ一文無くなる。

選択は逃げの一手。
負け犬の思考。

「くっ」じゃねーよ。
負け犬のくせに、プライドだけは一人前ですか。
キルアくんダサすぎ。
完全に昔のオレじゃん。
九ソカスのくせに、プライドだけは一人前とかいうウ○コ製造機ですね。
秩序の力

あんたは、これからその悪癖を押さえ込み
自分よりも強い敵に、真っ向勝負を挑む「意志の力」が必要になる。
何かあったらすぐ「逃げる」という悪いクセをなくさないといけません。

ビスケはサラッと言っていますが、これは、相当な労力が必要です。
なぜかというと「逃げる」という悪いクセを抑えつつ「立ち向かう」という新たなクセを身に着けないといけませんから。
同時進行です。
今まで勉強してなかったヤツが、いきなり勉強しろっていうようなモンです。
「勉強しないクセ」がついている。
「勉強するクセ」をつけないといけない。
水属性のキャラに「火属性になれ」って言うようなものです。

もしも明日・・・シュートを倒せなければ
ゴンの元から消えなさい!!
今の段階で、格上のシュートを倒せるくらいの根性は見せないといけません。
シュートと戦っても死ぬワケじゃありませんから。
「今のままでは、いつかゴンを見頃しにしてしまう」
「シュートを倒せないくらいなら、ゴンの前から消えろ」
ビスケ先生は優しいですね。
これだけのヒントをキルアに与えて、ハッパをかけてくれたのですから。
呪縛は並大抵の努力では解けない

過保護とも思えるような戦闘育成法は
おそらくキルアに対する過剰な愛から来ている・・・
ゾルディック独特の過保護育成方針ですね。
イルミ兄の愛情がプラス。

いびつで利己的な
「ゆがんだ愛」
イルミ兄の愛情は強力です。

それだけに強く重く
被対象者に絡み付く
イルミ兄の愛だけではなく、リアルに念がこもった「針の力」は大きいです。

その呪縛
並大抵の努力では解けない
ビスケは、キルアの悪癖が異常なまでに強力なのは、ゾルディック家の過剰な愛からくる「呪縛」だと思っています。
ビスケの発言を見ると、その呪縛を解くには相当な労力がかかる見込みです。
実際にリアルでも、悪癖を押さえ込むのは、相当な労力がかかります。
というか、キルアの場合は「操作」されているので無理です。

あたしにもわからない
どう決着がつくか・・・
たぶん、五分五分くらいですね。

キルアには逃げるなといいつつ、ビスケはパームから逃げました。
(それとこれとは話が別ですがw)
そして、キルアはシュートに勝てませんでした。
呪縛を断ち切るコトができませんでした。(針が強力すぎた)
まとめ
この回で作者(富樫先生)が言いたいのは・・・。
「習慣化した悪いクセは、そう簡単にはとれないよ」
「現実からは逃げられないよ」
「悪いクセを放置してると、いつかどえらいコトになるよ。」
「悪い癖が長年続くと、そう簡単には取れないよ」
「だから手遅れになる前に行動しろ」
という感じですね。
おそらく作者自信も、昔は逃げまくっていた時期があったのだと思います。
でも、逃げるのは辞めて、現実と戦った結果、漫画家として成功して、自由な人生を生きているというコトでしょう。
この回は、キルア覚醒の前フリ回ですが、キルア覚醒後に見ると面白いです。

自分より使えるし敵に真っ向勝負を〜とか言ってるけど負け=死に繋がる世界なんだしゴンみたいに何振り構わない方がどうかとおもうけど
コメントありがとうございます。
「ゴンが無茶をする役で、キルアはクールに止める役。」
みたいなのをヨークシンで言ってたのを思い出しました。
それを見たビスケが「二人は良いコンビだ」と言っていたような。
ゴンと同様に、キルアも無茶するようになったら確かにアレですね。
次の記事ネタにさせていただきますw